31 May, 2009

[Scala] S-99: Ninety-Nine Scala Problems (P01-28)

S-99: Ninety-Nine Scala ProblemsのList編(P01-P28)の抄訳です。

  • アスタリスクの数は難易度です。

  • 効率も大事ですが、エレガントな回答を求めます。可能ならばより簡潔で、計算量が少なく、末尾再帰になっている回答を作りましょう。

  • Scalaの組み込み関数を使ってもOKです。が、使わないほうが勉強になります。

  • 答えが知りたければ、元の英語文書の各問題のリンクをクリックして下さい。



P01 (*) リストの最後の要素を求めよ。

scala> last(List(1, 1, 2, 3, 5, 8))
res0: Int = 8


P02 (*) リストの最後から二番目の要素を求めよ。

scala> penultimate(List(1, 1, 2, 3, 5, 8))
res0: Int = 5


P03 (*) リストのn番目の要素を求めよ。但しリストの最初の要素は0番目とする。

scala> nth(2, List(1, 1, 2, 3, 5, 8))
res0: Int = 2


P04 (*) リストの要素の数を求めよ。

scala> length(List(1, 1, 2, 3, 5, 8))
res0: Int = 6


P05 (*) リストを逆順にせよ。

scala> reverse(List(1, 1, 2, 3, 5, 8))
res0: List[Int] = List(8, 5, 3, 2, 1, 1)


P06 (*) リストが回文になっているか調べよ。

scala> isPalindrome(List(1, 2, 3, 2, 1))
res0: Boolean = true


P07 (**) ネストされたリスト構造を平坦化せよ。

scala> flatten(List(List(1, 1), 2, List(3, List(5, 8))))
res0: List[Any] = List(1, 1, 2, 3, 5, 8)


P08 (**) リスト要素の連続した重複物を除去せよ。もしリストの要素で繰り返し要素が含まれていたならば要素一つに置き換えよ。要素の順序は変えてはならない。

scala> compress(List('a, 'a, 'a, 'a, 'b, 'c, 'c, 'a, 'a, 'd, 'e, 'e, 'e, 'e))
res0: List[Symbol] = List('a, 'b, 'c, 'a, 'd, 'e)


P09 (**) 連続した重複物を子リストに纏めよ。もしリストの要素が繰り返し要素ならば、別々の子リストに分割せよ。

scala> pack(List('a, 'a, 'a, 'a, 'b, 'c, 'c, 'a, 'a, 'd, 'e, 'e, 'e, 'e))
res0: List[List[Symbol]] = List(List('a, 'a, 'a, 'a), List('b), List('c, 'c), List('a, 'a), List('d), List('e, 'e, 'e, 'e))


P10 (*) リストをランレングス・エンコードせよ。P09の結果を用いていわゆるランレングス・エンコーディングによるデータ圧縮法を実装せよ。連続した重複要素はタプル(N,E)にエンコードされる。但しNは要素Eの重複数。

scala> encode(List('a, 'a, 'a, 'a, 'b, 'c, 'c, 'a, 'a, 'd, 'e, 'e, 'e, 'e))
res0: List[(Int, Symbol)] = List((4,'a), (1,'b), (2,'c), (2,'a), (1,'d), (4,'e))


P11 (*) 修正ランレングス・エンコーディング。P10の結果を修正し、もし要素に重複が無ければ単に要素を結果にコピーせよ。重複している要素だけを(N,E)の形に変換せよ。

scala> encodeModified(List('a, 'a, 'a, 'a, 'b, 'c, 'c, 'a, 'a, 'd, 'e, 'e, 'e, 'e))
res0: List[Any] = List((4,'a), 'b, (2,'c), (2,'a), 'd, (4,'e))


P12 (**) ランレングス・エンコードされたリストをデコードせよ。P10の仕様で生成されたランレングス・エンコードされたリストを元の圧縮されていないものに戻せ。

scala> decode(List((4, 'a), (1, 'b), (2, 'c), (2, 'a), (1, 'd), (4, 'e)))
res0: List[Symbol] = List('a, 'a, 'a, 'a, 'b, 'c, 'c, 'a, 'a, 'd, 'e, 'e, 'e, 'e)


P13 (**) リストのランレングス・エンコーディング(直接解法)。いわゆるランレングス・エンコーディングを直接実装せよ。すなわち(P09のpackの様な)自分で書いた他のメソッドを使ってはならない。直接書く事。

scala> encodeDirect(List('a, 'a, 'a, 'a, 'b, 'c, 'c, 'a, 'a, 'd, 'e, 'e, 'e, 'e))
res0: List[(Int, Symbol)] = List((4,'a), (1,'b), (2,'c), (2,'a), (1,'d), (4,'e))


P14 (*) リスト要素を重複させよ。

scala> duplicate(List('a, 'b, 'c, 'c, 'd))
res0: List[Symbol] = List('a, 'a, 'b, 'b, 'c, 'c, 'c, 'c, 'd, 'd)


P15 (**) 指定した個数、リスト要素を重複させよ。

scala> duplicateN(3, List('a, 'b, 'c, 'c, 'd))
res0: List[Symbol] = List('a, 'a, 'a, 'b, 'b, 'b, 'c, 'c, 'c, 'c, 'c, 'c, 'd, 'd, 'd)


P16 (**) 毎N番目の要素を除去せよ。

scala> drop(3, List('a, 'b, 'c, 'd, 'e, 'f, 'g, 'h, 'i, 'j, 'k))
res0: List[Symbol] = List('a, 'b, 'd, 'e, 'g, 'h, 'j, 'k)


P17 (*) リストを二つに分割せよ。前半の長さは与えられるものとする。結果はタプルで返す。

scala> split(3, List('a, 'b, 'c, 'd, 'e, 'f, 'g, 'h, 'i, 'j, 'k))
res0: (List[Symbol], List[Symbol]) = (List('a, 'b, 'c),List('d, 'e, 'f, 'g, 'h, 'i, 'j, 'k))


P18 (**) リストのスライスを抽出せよ。二つの添字 i と j が与えられたとき、スライスとは元のリストの i 番目の要素を含むが j 番目の要素を含まないリストである。要素は0番目から始まるとする。

scala> slice(3, 7, List('a, 'b, 'c, 'd, 'e, 'f, 'g, 'h, 'i, 'j, 'k))
res0: List[Symbol] = List('d, 'e, 'f, 'g)


P19 (**) リストの要素をn個左ローテートせよ。

scala> rotate(3, List('a, 'b, 'c, 'd, 'e, 'f, 'g, 'h, 'i, 'j, 'k))
res0: List[Symbol] = List('d, 'e, 'f, 'g, 'h, 'i, 'j, 'k, 'a, 'b, 'c)

scala> rotate(-2, List('a, 'b, 'c, 'd, 'e, 'f, 'g, 'h, 'i, 'j, 'k))
res1: List[Symbol] = List('j, 'k, 'a, 'b, 'c, 'd, 'e, 'f, 'g, 'h, 'i)


P20 (*) リストのk番目の要素を除去せよ。除去されたリストと除去した要素をタプルで返せ。要素は0番目から始まるとする。

scala> removeAt(1, List('a, 'b, 'c, 'd))
res0: (List[Symbol], Symbol) = (List('a, 'c, 'd),'b)


P21 (*) リストの指定された場所に要素を追加せよ。

scala> insertAt('new, 1, List('a, 'b, 'c, 'd))
res0: List[Symbol] = List('a, 'new, 'b, 'c, 'd)


P22 (*) 与えられた範囲の整数のリストを作れ。

scala> range(4, 9)
res0: List[Int] = List(4, 5, 6, 7, 8, 9)


P23 (**) リストから指定された数だけ値をランダムに選択せよ。(ヒント:P20を使え)

scala> randomSelect(3, List('a, 'b, 'c, 'd, 'f, 'g, 'h))
res0: List[Symbol] = List('e, 'd, 'a)


P24 (*) ロト:1〜Mからn個の異なるランダムな値を選べ。

scala> lotto(6, 49)
res0: List[Int] = List(23, 1, 17, 33, 21, 37)


P25 (*) 要素のランダムな順列を作成せよ。(ヒント:P23を使え)

scala> randomPermute(List('a, 'b, 'c, 'd, 'e, 'f))
res0: List[Symbol] = List('b, 'a, 'd, 'c, 'e, 'f)


P26 (**) n要素数のリストからk個の異なるオブジェクトを取り出す組み合わせを生成せよ。12人から3人の委員会を作る方法は何通りだろうか?答えは C(12,3)=220通り(C(n,k)はよく知られた二項係数)である。数学者にとってはこれで十分であるが、我々は本当に全ての解を生成したい。

scala> combinations(3, List('a, 'b, 'c, 'd, 'e, 'f))
res0: List[List[Symbol]] = List(List('a, 'b, 'c), List('a, 'b, 'd), List('a, 'b, 'e), ...


P27 (**) 集合の要素を、互いに素な部分集合に纏めよ。
a) 9人の人をそれぞれ2,3,4人の3グループに纏める方法は何通りか?全ての組み合わせを生成する関数を書け。

scala> group3(List("Aldo", "Beat", "Carla", "David", "Evi", "Flip", "Gary", "Hugo", "Ida"))
res0: List[List[List[String]]] = List(List(List(Aldo, Beat), List(Carla, David, Evi), List(Flip, Gary, Hugo, Ida)), ...

b) 上の問題を一般化してグループの大きさのリストを与えるとグループのリストを与える様にせよ。グループメンバーの順列は求めていない、すなわち((Aldo,Beat),...)は((Beat,Aldo),...)と同じ解である。しかし、((Aldo,Beat),(Carla,David),...)は((Carla,David),(Aldo,Beat),...)と異なる解である。

scala> group(List(2, 2, 5), List("Aldo", "Beat", "Carla", "David", "Evi", "Flip", "Gary", "Hugo", "Ida"))
res0: List[List[List[String]]] = List(List(List(Aldo, Beat), List(Carla, David), List(Evi, Flip, Gary, Hugo, Ida)), ...

この組み合わせ問題に関して知りたければ離散数学の良い本で「多項係数」について調べよ。
P28 (**) リストのリストを長さでソートせよ。
a) 要素がリストであるリストを考える。そのリストの要素を長さでソートする、すなわち短いリストを前に、長いリストを後にする。

scala> lsort(List(List('a, 'b, 'c), List('d, 'e), List('f, 'g, 'h), List('d, 'e), List('i, 'j, 'k, 'l), List('m, 'n), List('o)))
res0: List[List[Symbol]] = List(List('o), List('d, 'e), List('d, 'e), List('m, 'n), List('a, 'b, 'c), List('f, 'g, 'h), List('i, 'j, 'k, 'l))

b) 次に同様にリストを長さでソートするが、今回は長さの頻度でソートする。すなわち稀な長さのものを前に、頻度の高い長さのものを後ろにする。例の場合、長さ4と1のリストはただ1度しか現れない。3番目と4番目は長さ3のリスト2つである。最後に3つの最も頻度の高い長さ2のリストが現れる。

scala> lsortFreq(List(List('a, 'b, 'c), List('d, 'e), List('f, 'g, 'h), List('d, 'e), List('i, 'j, 'k, 'l), List('m, 'n), List('o)))
res1: List[List[Symbol]] = List(List('i, 'j, 'k, 'l), List('o), List('a, 'b, 'c), List('f, 'g, 'h), List('d, 'e), List('d, 'e), List('m, 'n))

22 May, 2009

[Scala] Sudoku in Scala

Scalaユーザ会5/22(金)19:00-21:00@新宿三井ビル3で話をする予定の「Scalaで数独を解く」話です。

ScalaSudoku.pdf : プレゼン資料
Sudoku.scala : ソースコード

20 May, 2009

[Joke] Translation of "A Brief, Incomplete, and Mostly Wrong History of Programming Languages"

A Brief, Incomplete, and Mostly Wrong History of Programming Languagesの翻訳です。面白かったので翻訳してみました。

「簡潔で不完全でほとんど間違っているプログラミング言語の歴史」

1801 - Joseph Marie Jacquardが、織機にパンチカードで命令することで、タペストリーに「hello, world」を織り込んだ。(しかし)末尾再帰やコンカレンシーの欠如、あるいは適切に大文字が使用されていないため、当時のRedditerたちは感銘を覚え無かった。

1842 - Ada Lovelaceが最初のプログラムを書いた。その過程に於いて、コードを走らせる実際のコンピュータを持っていないという些細な困難に妨げられた。後のエンタープライズアーキテクトたちは、UMLでプログラムする為に、彼女のテクニックを再習得した。

1936 - Alan Turingが、(将来に亘る)全てのプログラミング言語を発明した。しかし彼がその特許をとる前に、英国情報部は彼を007にするために強制徴募した。

1936 - Alonzo Churchもまた、(将来に亘る)全てのプログラミング言語をさらにうまく発明した。彼のλ算法はC言語に十分似ていない為に無視された。この批判は、当時まだCが発明されていないという事実にも関わらず生じた。

1940年代 - 結線とスイッチによって様々な「コンピュータ」が「プログラム」された。「タブ vs 空白」の論戦を避けるために、技術者たちはこの方式を採用した。

1957 - John BackusとIBMがFORTRANを作った。IBMにもFORTRANにも面白いところは何も無い。青いネクタイを着用せずFORTRANを書くのは文法エラーである。

1958 - John McCarthyとPaul GrahamがLISPを発明する。戦後の戦略的括弧備蓄の枯渇による高コストの為、LISPは決してポピュラーにはならなかった[1]。ポピュラーでは無いにも関わらず、LISP (今では "Lisp" あるいは時には "Arc") は「再帰と他人を見下すことなどの重要なアルゴリズム技法」に於ける影響度の高い言語であり続けている。

1959 - L. Ron Hubbardとの賭けに負けた後に、Grace Hopperを含む何人かのサディスト達が「大文字化された定型文志向言語」 (Capitalization Of Boilerplate Oriented Language = COBOL) を発明する。後に、Hooper提督のCOBOLの業績に対する見当外れで性差別的な報復として、Rubyコンファレンスでは嫌女性的題材が取り上げられる。

1964 - John KemenyとThomas Kurtzが、非計算機科学者の為の非構造化プログラミング言語であるBASICを作った。

1965 - KemenyとKurtzはGO TO 1964.

1970 - Guy SteeleとGerald SussmanがSchemeを作った。彼らの著作は「Lambda the Ultimate」の一連の論文をもたらし、「究極の台所用品ラムダ」にその頂点を迎えた。この論文はロングランの基礎となったが、深夜のインフォマーシャルとしては究極的に失敗であった。Javaがラムダを持たないことによってラムダをポピュラーにするまでラムダは比較的目立たないところへと左遷された。

1970 - Niklaus Wirthが手続き型言語のPascalを作った。Pascalは直ちに批難されたが、"x := x + y"という構文を、より親しみやすいC的な"x = x + y"の代わりに使用したためであった。この批判は、当時まだCが発明されていないという事実にも関わらず生じた。

1972 - Dennis Ritchieは前後を同時に撃つことの出来る強力な銃を発明した。発明のもたらした多くの死者及び障害者に満足することなく、彼はCとUnixを発明した。

1972 - Alain Colmerauerは論理型言語Prologをデザインした。彼の目標は二歳児の知性を持った言語を作ることであった。全てのクエリに「No」と答えるPrologセッションを示すことによって、目標に達したことを証明した。

1973 - Robin MilnerはM&M型理論に基づく言語のMLを作った。MLの子供として形式仕様意味論を持つSMLが生まれた。形式意味論の形式意味論を質問されてMilnerの頭は爆発した。ML一家の他の良く知られた言語にはOCaml, F#, Visual Basicがある。

1980 - Alan kayはSmalltalkを作り、用語「オブジェクト指向」を発明した。その意味を聞かれると彼は「Smalltalkのプログラムは単にオブジェクトである」と答えた。オブジェクトは何から作られるのかを聞かれると彼は「オブジェクトだ」と答えた。再度質問されると彼は云った。「だからさ、下の下まで全部オブジェクトなんだってば。亀にたどり着くまでは。」

1983 - Bjarne Stroustrupは耳にしたもの全てをCにねじ止めすることでC++を作った。その結果、言語は非常に複雑になり、プログラムをSkynet人工知能でコンパイルするために未来へ送らねばならなかった。ビルド時間は犠牲となった。Skynetがサービスを提供し続けた動機は依然としてはっきりしないが、未来からの広報担当はオーストリア訛りで単調に「気にするようなことは何も無い、ベイビー」と云った。Skynetはバッファーオーバーランを飾り立てたものに過ぎないという推測もある。

1986 - Brad CoxとTom LoveがObjective-Cを作り、アナウンスした。「この言語はCのメモリ安全性とSmalltalkの素晴らしい実行速度が結びついたものです。」現代の歴史家たちは二人が失読症であったと疑っている。

1987 - Larry Wallが眠気を催し、キーボードに額をぶつけた。目を覚ましたとき、Larry Wallのモニターの上の文字列はランダムなのではなく、神が預言者Larry Wallにデザインすることを欲しているプログラミング言語のサンプルプログラムだと悟った。Perlが生まれた。

1990 - Simon Peyton-Jones, Paul Hudak, Philip Wadler, Ashton Kutcher そして「動物の倫理的扱いを求める人々の会」からなる委員会は、純粋非正格関数型言語Haskell を作った。副作用を制御するためモナドを使用する複雑さの為、Haskellは抵抗を受けた。Wadler は批判を和らげるために説明した。「モナドは自己準同系ファンクタの圏のモノイドなんだ。何か問題が?」

1991 - オランダ人プログラマのGuido van Rossumが謎の手術の為にアルゼンチンへと旅行した。頭部に大きな傷を負って帰国し、Pythonを発明し、多数の賛同者によって終身独裁者に任じられ、世界に対して「あることをするのにひとつしかやり方がない」と報じた。ポーランドは神経質になっている。

1995 - 「Mad Matz」こと、まつもとゆきひろは、漠然とした特定されない終末を避けるためにRubyを作ったが、その終末においてはオーストラリアはモヒカン戦士とティナ=ターナーが支配する砂漠となる。その言語は後にRuby on Railsと、真の発明者David Heinemeier Hanssonによって改名された。[まつもとがRubyと呼ばれる言語を発明した云々は実際には起きておらず、この記事の次の改訂時に削除されるべきだ - DHH].

1995 - Brendan Eichはプログラミング言語設計で起きた全ての失敗について読み、自分でも幾つか発明し、LiveScriptを作成した。後にその言語は、Javaの人気に肖る為、JavaScriptと改名された。後になっても、皮膚病の人気に肖る為にECMAScriptと改名された。

1996 - James GoslingはJavaを発明した。Javaは比較的冗長で、ガベージコレクションをし、クラスベースで、静的型付けで、シングルディスパッチで、単一実装継承と複数インタフェース継承のオブジェクト指向な言語である。SunはJavaの新規性を宣伝した。

2001 - Anders HejlsbergがC#を発明した。C#は比較的冗長で、ガベージコレクションをし、クラスベースで、静的型付けで、シングルディスパッチで、単一実装継承と複数インタフェース継承のオブジェクト指向の言語である。MicrosoftはC#の新規性を宣伝した。

2003 - 酔っ払ったMartin Oderskyは誰かのピーナツバターが別の人のチョコレートにくっつくというReeseのピーナツバターカップのCMを見て着想を得た。彼はオブジェクト指向と関数型言語の作り上げたものを統合する言語Scalaを作った。これを見た両派閥とも激怒し、それぞれ直ちに聖戦を宣告した。

Footnotes

1. 計算機科学にとっては幸運なことに、中括弧と山括弧の供給は潤沢であった。
2. Catch as catch can - Verity Stob

03 May, 2009

[Scala] Jersey with Scala + Jetty

Jersey は JAX-RS (Java API for RESTful Web Service)のreference実装です。
これをScalaで動かしてみます。

1. Libraries : Jetty 6.1.17. Jersey 1.0.3 を使用しました。下記をEclipseプロジェクトのreference librariesに登録

Jetty : jetty-XX.jar, jetty-util-XX.jar, servlet-api-XX.jar
Jersey : jsr311-api-XX.jar, jersey-core-XX.jar, jersey-server-XX.jar, asm-XX.jar

2. test.jersey.JerseyTest.scala : メインルーチンです

package test.jersey

import javax.servlet.ServletException
import javax.servlet.http.HttpServlet
import javax.servlet.http.HttpServletRequest
import javax.servlet.http.HttpServletResponse

import org.mortbay.jetty.Server
import org.mortbay.jetty.nio.SelectChannelConnector
import org.mortbay.jetty.servlet.Context
import org.mortbay.jetty.servlet.ServletHolder

import com.sun.jersey.spi.container.servlet.ServletContainer

object JerseyTest {
def main(args: Array[String]) {
val server = new Server(8080)
val connector = new SelectChannelConnector()
server.addConnector(connector)

val holder:ServletHolder = new ServletHolder(classOf[ServletContainer])
holder.setInitParameter(
"com.sun.jersey.config.property.resourceConfigClass",
"com.sun.jersey.api.core.PackagesResourceConfig")
holder.setInitParameter(
"com.sun.jersey.config.property.packages",
"test.jersey.resource")
// URLをクラスにマッピングする為のpackage名

val context = new Context(server, "/", Context.SESSIONS)
context.addServlet(holder, "/*")

server.start()
server.join()
}
}


3. test.jersey.resource : /helloworld に対応するリソース

package test.jersey.resource

import javax.ws.rs.GET
import javax.ws.rs.Produces
import javax.ws.rs.Path

@Path("/helloworld")
class HelloWorldResource {
@GET
@Produces(Array("text/plain"))
def getMessage:String = "Hello, World"
}


4. テスト
Eclipseでtest.jersey.JerseyTest をアプリケーションとして実行させます。

2009-05-03 22:56:18.064::INFO: Logging to STDERR via org.mortbay.log.StdErrLog
2009-05-03 22:56:18.123::INFO: jetty-6.1.17
2009-05-03 22:56:18.205::INFO: Started SocketConnector@0.0.0.0:8080
2009-05-03 22:56:18.226::INFO: Started SelectChannelConnector@0.0.0.0:55736

次いでアクセス

% telnet localhost 8080
Trying 127.0.0.1...
Connected to localhost.
Escape character is '^]'.
GET /helloworld HTTP/1.0

HTTP/1.1 200 OK
Content-Type: text/plain
Server: Jetty(6.1.17)

Hello, WorldConnection closed by foreign host.
%



2009/05/03 22:57:08 com.sun.jersey.api.core.PackagesResourceConfig init
情報: Scanning for root resource and provider classes in the packages:
test.jersey.resource
2009/05/03 22:57:08 com.sun.jersey.api.core.PackagesResourceConfig init
情報: Root resource classes found:
class test.jersey.resource.HelloWorldResource
2009/05/03 22:57:08 com.sun.jersey.api.core.PackagesResourceConfig init
情報: Provider classes found:

[Scala] Scala Servlet with Jetty6

Jetty + ScalaでServletを書いてみました。

1. Projectの作成
Eclipseで普通にScala Projectを作ります。
ScalaServletという名前のScala Projectを作りました。

2. Jetty6 の入手
JettyのサイトからJetty6を入手します。私がダウンロードしたのはJetty 6.1.17でした。
zipを解凍し、jetty-6.1.17.jar, jetty-util-6.1.17.jar, servlet-api-2.5-20081211.jar をプロジェクトにimportします。

3. ソースを書く
パッケージtest.jettyを作って、下記の様なJettyTest.scalaというファイルを作成します

package test.jetty

import javax.servlet.ServletException
import javax.servlet.http.HttpServlet
import javax.servlet.http.HttpServletRequest
import javax.servlet.http.HttpServletResponse

import org.mortbay.jetty.Server
import org.mortbay.jetty.nio.SelectChannelConnector
import org.mortbay.jetty.servlet.ServletHandler

object JettyTest {

def main(args: Array[String]) {
val server = new Server(8080)
val connector = new SelectChannelConnector()
server.addConnector(connector)

val handler = new ServletHandler()
handler.addServletWithMapping(HelloServlet.getClass, "/")
server.addHandler(handler)

server.start()
server.join()
}
}

object HelloServlet extends HttpServlet {
override def doGet(req:HttpServletRequest, resp:HttpServletResponse) {
val out = resp.getWriter
resp.setContentType("text/html")
out.println("<html><body>Hello, World!</body></html>")
}
}


4.サーバ起動
上記のJettyTest.scalaを普通にScala Applicationとして起動します。
コンソールに下記の様に表示されます。

2009-05-03 02:20:29.316::INFO: Logging to STDERR via org.mortbay.log.StdErrLog
2009-05-03 02:20:29.358::INFO: jetty-6.1.17
2009-05-03 02:20:29.392::INFO: Started SocketConnector@0.0.0.0:8080
2009-05-03 02:20:29.413::INFO: Started SelectChannelConnector@0.0.0.0:52134


5.アクセス
ブラウザからhttp://localhost:8080/で確認してもOKですがコンソールから確認。

% telnet localhost 8080
Trying ::1...
telnet: connect to address ::1: Connection refused
Trying fe80::1...
telnet: connect to address fe80::1: Connection refused
Trying 127.0.0.1...
Connected to localhost.
Escape character is '^]'.
GET / HTTP/1.0

HTTP/1.1 200 OK
Content-Type: text/html; charset=iso-8859-1
Content-Length: 40
Server: Jetty(6.1.17)

<html><body>Hello, World!</body></html>
Connection closed by foreign host.
%